[報告]山岳自然保護の集い「第47回日光清掃登山」について

山岳自然保護の集い「第47回日光清掃登山」(日本山岳会栃木支部・山の日関連行事)について

標記の件について実施しました。おかげさまで、2年間のブランクがあったにもかかわらず、盛大かつ充実した内容で行うことができました。実施内容のあらましについては下記のとおりです。

「第47回日光清掃登山」開会式

日時:令和4年7月3日(日) 開会式7:30~
会場:日光湯元ビジターセンター広場

清掃区域(開会式後、団体ごとに移動し入山)

日光の山々(男体山・太郎山・白根山・高山・社山・戦場ヶ原・その他)

その他

『日光清掃登山』は、「山の日関連行事」として、日本山岳会栃木支部との共催で行いました。

参加者

栃木県山岳・スポーツクライミング連盟の会員など 約200名

実施状況

  • 『日光清掃登山』は、コロナの関係で、令和2年・令和3年の2年間実施できなかった。
  • 開会式では、「自然との共存や持続可能な自然保護のあり方」、「国民の祝日である山の日の意義」などを確認しあった。市役所から頂いた「軍手」「ゴミ袋」を参加者全員に配付した。 
  • 開会式の参加者は、個人参加も含め約20団体、約150名。開会式には参加せず、早朝から直接現地入山者は、約50名。本日の本行事への参加者は、総勢約200名である。(写真1・2)
  • 山では、10時ころから雷雨となり、雨の中の清掃活動となった。(写真3・4)
  • 雷雨で落雷の危険もあるので、それぞれ団体の判断で、早めの下山となった。
  • 登山者のマナー向上のため、山中に故意に捨てられたゴミはほとんどない。マスクや飴等の個包装がたまに見られる。駐車場から近い観光スポットには、たばこの吸い殻が数件見られた。
  • 『日光清掃登山』は、日光市役所・日光市観光協会、湯の家旅館、湯の湖レストハウス、日光白根ロープウエイ、日光湯元ビジターセンター、環境省日光国立公園管理事務所 など地元の諸機関や事業所の全面的な協力を得て実施した。
(写真1)開会式後の集合写真
(写真2)来賓・役員のメンバー
(写真3)志津小屋付近での清掃活動
(写真4)白根山での清掃活動

白根山ロープウェーコース

栃木山岳会 古内 敦子

私達パーティーは丸沼からロープウェイを利用して活動に参加しました。
生憎の天候で、ロープウェイの係員が11時頃には雷雨になりますから注意するよう声をかけてくれました。
ロープウェイ山頂駅周辺にはゴミはありませんでした。スタッフが常にキレイにしているのでしょう。
神社に礼拝し、フェンスを開けて登山領域に。歩き出してすぐに雷鳴が、10分もすると雨が降り出しました。
白根山頂はやめて、自然散策コースを回ってゴミを拾うことにしました。
休憩するだろう広い所には、定番の飴の袋、ビニール、ティッシュそしてマスクが落ちていました。ペットボトルはありませんでした。
今年は少しだけゴミが多いように思われました。さすがにタバコの吸い殻は落ちていませんでした。山火事の記憶がまだ残っているのでしょうか。
雨は降ったり止んだり。雨に濡れた緑が輝いています。とてもキレイだったので皆、「うわー、キレイ」と叫んでしまいました。
上空は鮮やかな緑、足元は草花と落ちているゴミに20個の目玉で隅々まで目を光らせてきました。
もう私達の後ろにはゴミは落ちていませんよ!キレイな道になっていますよ!
毎年、清掃登山に楽しく参加させていただいていますが、ゴミは年々少なくなっている傾向にあるかと思います。山に入る方々も世代が変わるなか、マナーを知ることや、ゴミの持ち帰りはもちろん、これからは落とさないように心がけてもらえたらと思います。

岳連副会長1人、自然保護委員4人、栃木山岳会4人、きったて登高会1人 計: 10人