高原山、剣が峰及び大入道周回コースの登山道調査
遭難対策委員会からのお知らせ
高原山、剣が峰及び大入道周回コースの登山道調査に行ってきましたので報告します
2025年6月12日に道迷い遭難案件 栃木県消防防災ヘリコプターでの救助(那須塩原警察管内)があり、又今年に入り「道迷いに発展しそうになった」との報告を複数耳にしたので、上小牧副会長と共に踏査を計画実行した。
近年、シロヤシオの群生地として登山愛好家やハイカーがその時期には多数訪れるようになったルートである。
ここ3~4年鹿の食害(との説が有力)で笹枯れがおき、これまでなら「笹の中の一本道的登山道」ルートだったものが、「尾根の広い平坦な箇所においてはどこでも歩ける」状態になっている。特に剣が峰付近は大入道に向かう正規ルートの他に、スッカン沢側に落ちていく尾根に、道間違いにつながりそうな鮮明な踏み跡があり、地図、コンパス、GPS登山アプリなどを使わないハイカーでは、正規ルートを外れて入り込んでしまう可能性が大きいと感じた。
その他、90度近く曲がるのが正解の登山道だが、真っすぐ尾根に沿って誤った方向についた明瞭な踏み跡、桜沢右又周辺の不明瞭さなど初めて訪れる方にとっては、自身が進むべき方向に不安に感じる箇所が数か所あった。
増渕は何回も行ったコースではあるが、初めて行く初心者の気持ちや目線、また登りと下り両方の目線での踏査をした。
今回、応急的な対処として 誤っている踏み跡には自然物(枯れ枝、倒木等)で道止め をした。個人的に道迷い防止効果は高いと思う。
年に一度は踏査をし、今後も登山道の状況を把握し、減遭難につなげて行きたい。
栃木県山岳・スポーツクライミング連盟に所属の方々におかれましては、登山道の危険個所や道迷いにつながりそうな場所の情報提供、踏査情報を遭難対策委員会までお寄せください。

